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町指定文化財「村上助九郎邸」

更新日:2023年9月8日


村上家とは、中世以降、隠岐島前で勢力をもった豪族で、当地に配流された後鳥羽上皇の身の回りの世話を担ったという由緒が伝えられている名家です。

江戸時代後期には大阪や京都、江戸などで出版された長者番付の上位に長らく名前を連ねるなど、全国に広く知られる存在でもありました。


村上家は、中世以来この地に屋敷を構えて代々居住してきましたが、旧村上家住宅は明治33年、西暦1900年に火災により消失し、同年に現在の姿に再建されました。


平成21年から26年にかけて行われた海士町村上家整備事業によって、建造物と庭園の改修工事、および古文書調査が実施されました。その結果、庭園は明治末年の姿に復元することができ、古文書は20数点の中世文書をはじめ、200点を超える江戸時代前期の文書など、1600点以上が残されていることが判明しました。

これらは村上家の歴史のみならず、海士の歴史、島前の歴史、隠岐の歴史、さらには隠岐と各地の交流のありようを今に伝える貴重な文化遺産です。

現在はその貴重な史料の一部を展示する「村上家資料館」として一般公開されています。

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