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国指定文化財「クロキヅタ」

更新日:2023年12月31日


海藻類としては唯一、生育地域が国の天然記念物に指定されています。隠岐島前西ノ島の黒木御所跡近くの海岸で、日本で最初に発見されたため、クロキヅタと命名されました。島根県では隠岐諸島でのみ確認されており、西ノ島の別府湾、黒木御所跡周辺、中ノ島海士町菱浦湾周辺などのほか、島後での繁殖が確認されています。


隠岐諸島以外では、愛媛県の伊方町と高知県の沖の島にも分布しています。


生育環境は実にさまざまで、砂礫質の浅い海底では、砂に埋まっている岩の上から砂地上に匍匐枝を伸ばし、直径2、3メートルのコロニーを形成していますが、防波堤のコンクリート面や船の係留ロープ、大きめの転石上などにも集団を作っており、水深30センチから2メートルの、冬場、波の影響を受けにくい場所で繁殖しているものと思われます。

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