無形民俗文化財、崎・恵比須祭風流「だんじり」。
「えびす祭り」に「だんじり」が合体して独自の進化を遂げた海士町崎地区の「崎だんじり」
普通だんじりは引っ張るものですが、崎だんじりは神輿のように担ぐタイプ。
しかも伊勢音頭を歌いながら、道中アクロバティックなパフォーマンスを交えて練り歩くという、かなりユニークな祭りです。
下の写真は大阪府泉州地方の祭りでで担がれる「ふとん太鼓」という神輿なのですが
(写真:作者/Osd4117,大阪 堺 西湊 ふとん太鼓 2006年堺まつり CC BY-SA 3.0 ウィキメディア・コモンズ経由で)
化粧をしてカラフルな着物を着た子どもを乗せています。神輿に乗った子どもたちが太鼓をたたく地域もあるようです。
これ、崎だんじりに少し似ていませんか?
想像するに、伊勢参りが流行った江戸時代、北前船の船員だか伊勢参りに出かけた海士の島民だかが、道中で西宮のえびす祭りや近畿地方のだんじり祭りを見て、旅で覚えた伊勢音頭と一緒に海士に持ち帰り、島で独自の進化を遂げた祭りが「崎だんじり」なのではないかと・・
そう考えるといろいろと腑に落ちる気がするんですが・・いかがでしょうか?
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