この動画は海士町教育委員会主催で全12回行われた「民話の語り部講座」最終回の一部です。
毎回、海士弁で語られる昔話と海士の方言について語りあう座談会で構成された楽しい講座でした。
この回の昔話「和尚と化け蜘蛛の話」は、全国的に伝わる『夜の蜘蛛は縁起が悪い』『夜の蜘蛛は親の顔に似ていても焼き殺せ』という言い伝えを物語にしたようなお話で、寺を訪ねてきた「オト」と「セイ」という名の二人の可愛らしい稚児さん(仏教の寺院では雑用をこなす子どものこと)が夜になって化け蜘蛛に変身し和尚さんを襲うという怖いお話。
同じ隠岐でも島後の隠岐の島町に伝わるお話に出てくるのは稚児ではなく、アマンジャクという化け物が蜘蛛に変身します。
でもなぜか、「オトチコセ-チコ」と唱えながらアマンジャクの化けた蜘蛛をたたき殺すというエンディングで、微妙に関連性は感じます。
他の地域の民話では山姥、鬼、お嫁さんなどが化け蜘蛛に変身します。
▼隠岐の島町に伝わる化け蜘蛛のお話が掲載された「出雲かんべの里」HP
後半の海士弁座談会は、音声じゃないと残せない貴重な海士町のアーカイブですね。
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